卒業式に思うこと

3月14日と15日に、それぞれ母校である市川市立第八中学校と同じく平田小学校の卒業式に出席してまいりました。中学校は第51回目、小学校は第66回目の卒業証書授与式でした。私はいま54歳(卒業式に出席時点では53歳でしたが16日が誕生日だったもので)なので在学していたのはもうすでに40年以上も前のことになります。中学校は校舎や周辺地域もまだ当時の面影が残っていますが、小学校の周辺は大きく様変わりしました。その要因の一番はなんといっても平成30年6月2日に開通した東京外郭環状道路です。小学校敷地の真横を通っていること、そして外環道路工事のための用地買収による相次ぐ立ち退きで、周辺地域の景色はこの30年ほどで大きく変わりました。また当時、小学校前には小池酸素という会社の大きな工場があり、建物自体も古いのと外壁の塗装がねずみ色だったせいか薄暗く鬱蒼とした感じで、工場から排出される人工的なスプレー缶のような臭いも常に漂っていたため生活環境はけっして良好とは言えませんでした。それが今ではきれいなスーパーマーケットや今風のモダンな住宅が立ち並び子供たちが住まう環境としてはかなり改善されたと思います。
 話が逸れましたが、中学校の卒業式は卒業生202名、国歌斉唱と校歌を歌った後、それぞれ名前を呼ばれひとりづつ壇上に上がり卒業証書を受け取り自席に戻る。一人当たりの所要時間は20秒だとして卒業証書授与の時間だけで1時間以上。そのあと来賓紹介、校長先生の送辞と卒業生からの答辞、さらにPTA会長から卒業生に贈る言葉。最後の締めくくりとして卒業生全員による歌、そして在校生からの返礼の歌、卒業生退場。これらすべてを終了するまでに要する時間は約100分。
 式の終了後、ネットに中学校卒業式にかかる時間が少し長いのではないかという投稿が複数あるのをみつけました。私たちの時代はひとクラス40名で12クラスありましたから単純計算で480名でいまの倍以上の人数です。あまり記憶が定かではありませんが、最後の歌は「蛍の光」だけだったような気がします。そういえば、最近の卒業式では、今風の流行りの歌が多く「蛍の光」は歌っていないような気がします。式にかかる所要時間の良し悪しは、折を見て市民の皆さんにご意見を伺いたいと思っているのですが、もうひとつ気になることがありました。
 これも中学校でのことですが、式がはじまり30分もしないうちに生徒の一人が先生に付き添われぐったりした表情でうつむきながら会場から出ていきました。気分が悪くなったのかなと思っていたところ、「卒業生起立」の号令にもかかわらず自席から立ち上がれない生徒さんがいました。開式から1時間もすると、在校生の中からも自席から立ち上がれなかったり真っ青な表情で会場から一時退出する方も何人かいました。ほんの1時間ほどの間に4~5名の生徒さんの具合が悪くなるというのは少し気になります。
 先月、自衛隊の幹部たちと食事をしたとき興味深い話を聞きました。千葉県内での自衛官応募者数は昨対で増加しているとのこと。ところが入隊時の試験と適性検査で合格に至らないケースが増えているというのです。その主な原因は、ひとつは視力、そしてもう一つは体重超過だそうです。たしかにスマホやパソコンなど我々の時代にはなかったものが増え、それに伴い室内で過ごす時間が増え、体を動かす機会が減少し、一日の時間の質が変わってきたのは事実でしょう。しかし、私はそれだけではないと思ってます。例えば、日常の食事や睡眠時間などです。以前は成人病と呼ばれていた病気が今では生活習慣病と呼ばれています。ふつう大人になってから発症する病気が子供頃に発症するようになってきたためこのような言われ方をするようになったわけですが、生活習慣病とはすなわち食生活習慣の病気だということです。であるなら自衛官の適性検査の例や式の途中で気分が悪くなることなどは、実は我々が考え認識している以上に、日々の食生活が大きく影響しているのはないかと思うのです。
 これから日本国を背負って立つ若者、保護者の皆様には、今いちど食生活習慣の重要性を考えていただきたいと強く切望するのであります。