Monthly Archive for 10月, 2015

「戦争の傷痕から平和を見つめる」写真展

 今年は戦後70周年を迎える節目の年でもある。全国各地で記念式典がとりおこなわれた。周知の通り8月6日と9日は人類史上初めて原子爆弾が人間に対して使用された日でありそして8月15日は終戦記念日であることは我々日本人であれば誰でも知っていること、それぞれが夏休み期間である事などから各催し物が夏に集中するのは致し方ないであろう。戦争を考えるという事はすなわち平和を考える事に他ならない。そういう意味では先の大戦を絶対に風化させてならないと考えている。

 8月29(土)、30(日)の2日間にわたって田中正文写真展「戦争の傷痕から平和を見つめる」を開催した。私の友人でもある田中正文氏はここ市川市の文化人として名を連ねており長年にわたり戦争の傷痕を追い平和を見つめ続けているひとりだ。今回の写真展は数ある田中氏の作品の中でもパラオと沖縄を中心に開催させて頂いた。写真展という名前こそ付けてはいるものの主催者の私からしてみればこれはあくまでも平和教育、平和学習の一環に他ならない。両日とも小雨の天気だったが入場者数は2日間で350人、ご来場者の中には市川市長をはじめ市議会議長、副議長、市議会議員また教育委員会の方などにいらして頂き満員御礼とはいかないまでも作者である田中氏はお客様の対応に終始追われっぱなしだった。ただ反省点も少なくない。先にもふれたように今回のイベントは平和学習と位置づけているわけでその真意はこれからの社会を担う若者たちに過去に起きた傷痕から何かを得て持ち帰りそれを未来に生かしていただきたいとの願いがあったからだ。そしてその願いとは恒久平和そのものだ。教育委員会の後援が決まったのが少し遅くなってしまった事や私自身の告知の不手際などが重なり若者諸君を思うように呼び込むことができなかった。ただご来場された多くの方からの反響も大きくぜひ70周年の今年といわず今後も継続して開催してほしいとのありがたいお声も頂戴した。未定ではあるが次回開催の折は今回の反省をふまえより多くの年代層の方々にメッセージをお伝えしてゆきたいと思っている。