Monthly Archive for 5月, 2017

平成29年2月定例会

 毎年2月の定例会は、翌年度(平成29年4月~平成30年3月)の市政の根幹である施政方針及び教育行政運営方針について多くの議論が交わされます。私ほそだ伸一も会派自由民主党の代表質問をさせていただきましたので主なものを以下に記してみます。

〈施政方針〉
厚生労働省が昨年末に公表した推計によれば、昨年の年間出生数は98万1千人にとどまっているとのことです。ピークの昭和24年には270万人を数えたわけですから、70年弱で出生数が3分の一というのは、減少のペースがあまりにも早く深刻な状況になっています。100万人を割った出生数は今後40年ほどで50万人を割り、100年後には25万人にすら届かなくなると予想されています。本当にこんなペースで減り続ければ、国や自治体の施策を実現させる財源である税収が減るだけでなく、若い力を必要とする自衛隊や警察、消防といった職種も人材不足となり、国防や治安に大きく影響を与えることとなり、社会の混乱は避けられないでしょう。自治体レベルで考えれば、より多くの子育て世代が将来にわたり安心して暮らせる住環境を建設する必要があります。そのためにも市川市が魅力あるまちになってゆくことが欠かせません。以上のことをふまえての質問です。
〇本市の人口減少について
〇まちの魅力向上と快適なまちづくりについて
〇(市民が)本市への愛着と誇りの醸成に向けた具体的な取り組みついて
〇地域資源の有効利用に向けた具体的な取り組みについて
等々
〈教育行政運営方針〉
 文部科学省は、毎月一回「親子道徳の日」を設定し、親子が一緒に道徳について考える、家庭と連携した道徳教育の推進を奨励しています。一口に道徳といってもその範囲は幅広く、行儀作法や言葉遣い、立ち居振る舞いなどを含めれば、まさに朝起きてから夜寝るまでがその教科範囲と言えるでしょう。そういう意味では、道徳科を教える教師の人間力を育てることも重要なことではないかと考えます。次期学習指導要領には、幼稚園教育においては、「日本の伝統行事や国家に親しむ」などの活動が新たに盛り込まれ、小学校では、「和食」が無形文化遺産に登録されたことを受け、「和食の基本となるだしの役割にも触れる」ことを強調し、食事のマナーも学ぶ、と基本方針が打ち出されています。
 また外国語教育については、国際化の中で、保護者などから英語習得の要望が強まってきております。しかし一方で、国際化というなら、何を話すかの中身が重要です。話したいことや学ぶ目的が明確に表現、思考できないのに、英語で何を伝えるのか。国語力は思考や表現と切っても切り離せない、すべての学力を支える基本中の基本と言えるでしょう。子供たちの語彙力低下が心配される中で、国語の授業こそ充実させるべきである。との見解もあるようです。以上のことをふまえ質問させていただきました。
〇本市独自の心の教育と具体的な施策について
〇「特別の教科・道徳」の準備に関する具体的な取り組みについて
〇外国語教育の教科化に向けた取り組みと国語力の向上に対する本市の考えと取り組みについて
等々

その他市政一般の質問として
〇自衛隊による緊急患者搬送について
 大規模災害でなくても、同時刻に複数の患者搬送が重なり救急車両が身動きでなくなる場合は十分に想定される。ドクターヘリだけではなく、自衛隊との緊急搬送の連携が必要ではないか。本市の考えを問う。
〇市内の駅へのホームドア設置に向けた本市の取り組みについて
 JR東日本では、JR蕨駅でおきた盲導犬を連れた男性が転落した事故を受け、京浜東北線の大宮駅から根岸線の桜木町駅までの37駅すべてにホームドアを設置すると発表された。公共性の高い駅などへのホームドアの設置は自治体として安全なまちづくりの責務があると思うが、本市の考えを問う。
〇自治体における犯罪抑止について
 犯罪を取り締まる警察権こそ自治体にはないものの、市民一人一人が安心して住めるまちにするため、犯罪が起こりにくいまちづくりを自治体が積極的に推進していく必要があるともうが、本市の考えを問う。
〇交通インフラ(道路・海上交通、鉄道)の充実について
 欧州諸国と比較して、日本の道路交通網は明らかに劣っている。「公共インフラへの投資は成長戦略のための有効な手段である。公共インフラへの投資の拡大は、短期的には需要の増大、長期的には経済の生産能力を向上させる」とIMFも言っているほど交通インフラの充実が地域の発展と密接に結びついていることは今や常識である。道路建設は通常20年先を見越していると聞くが、本市においても50年後、100年後を見据えた交通インフラの計画が必要と考えるが、本市の見解を問う。

などを質問させていただきました。
上記の4項目はひとつひとつが少々長くなるためまた機会を見てその内容をご報告させていただきます。
ほそだ伸一の代表質問は、市川市役所ホームページでもご覧になることができます。