Monthly Archive for 1月, 2019

平成31年 年頭の挨拶

謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 昨年は、計画から50年以上の年月を経て首都圏の大動脈ともいえる東京外かく環状道路がようやく開通いたしました。外かん道路の開通は昨年の千葉県政10大ニュースでも第1位となりその注目の高さがうかがえます。この外かん道路の開通により、地域間における人とモノの交流が活性化し、新たな経済活動・生活空間の創出が期待できます。
 一方、待機児童や介護問題などの福祉政策や台風・地震などの自然災害時の危機管理は依然喫緊の課題であり、今後も迅速かつ的確な対応が不可欠です。
 また、今年は、新天皇ご即位の伴う御代がわりの年でもあり、元号も平成から新しい元号になります。
  私ほそだ伸一は、刻一刻と変わりゆく生活環境と社会情勢をしっかりと把握し、新しい時代の到来に向けて、誰ひとり取り残すことのない社会を目指し、国、県と連携しつつ、市民のための政策の立案・運営に全力で取り組んでまいります。

 年明けから天気にも恵まれお出かけになった方も多かったのではないでしょうか。私はと言えば、元旦は例年通り地元の神社に、そして2日には八幡の葛飾八幡宮にお参りをしてまいりました。この葛飾八幡宮は、昭和38年(1963年)に、私の両親が結婚式を挙げた場所でもあり、何かというと子供のころから両親に連れられ手を合わせることが多い場所でもありました。私が小学生の頃(昭和50年ごろ)、お祭りの時期には、スモモの水飴やパリパリ感とシャキシャキ感が味わえるリンゴ飴、わたあめ、昔ばなしの紙芝居など子供たちの目をくぎ付けにするお店がこの葛飾八幡宮の境内に多く出店され、まだ子どもの私にとってはまるで万国博覧会にでも来ているようにわくわくしたものです。また当時はお正月の三が日といえば駅ビルやスーパー、商店街などはたいていどこもお休みで出かける人も少なくまちなかにはあまり人もいなかったような思い出があります。
 さて、今年は亥の年です。正確には干支でいう己亥(いのとい)の年ということになるわけで、亥年は、十二支の中でも最後の年になります。
もともと干支に使われる漢字は動物を表したものではなく、天体の動きから暦を表すのに使われていて、季節によって移り変わってゆく植物の様子を表した漢字だったようです。今よりもずっと植物が身近で大切であった農耕時代、植物の成長の様子を知るための暦はとても重要な役割を持っていたわけですね。
 そういうわけで、十二支を植物の一生と考えると、戌年(昨年)でたわわに実った果実が種子となり、栄養を蓄えて次の世代へと向かう準備をするという意味の年と考えられ、また、猪の肉に万病予防の効果があると信じられたいたことから、病気を予防するという意味もあるようです。つまり、亥の年とは次に向かうための栄養(充電)をしっかりと蓄える飛躍のための準備の期間ともいえます。

 ではここでわがまち市川市に話題を移しましょう。
以下は市川市の一部をざっと数字で書いてみたものです。

出生 11.7人/日 たばこ消費量 149万本/日
死亡 9.7人/日     交通違反 52.3件/日
結婚 7.8件/日     交通事故 2.5件/日
離婚 2.1件/日   火災 95件/年
転入 91人/日   救急出動件数 22,511件/年
転出 82.5人/日 心肺停止 2,149件/年
ゴミ収集 370.9トン/日 救急車台数 12台
ポケット統計市川 平成30年版より
また上記の他に自転車×車、自転車×自転車の事故は一年に606件起きております。
救急車の出動回数は一日当たり61.6回なので1台の救急車が一日に5回以上も出動していることになります。
通勤通学お買い物など外出の際には十分注意していただきたいと思います。

ではついでにもうひとつ亥年に発生した過去の自然災害を見てみましょう。

1923年 関東大震災 死者105,385人
1935年 静岡地震 マグニチュード6.4 死者9人
1947年 カスリーン台風(利根川流域1都5県をおそった台風) 死者1,100人 傷者2,420人 家屋の浸水303,160戸
1959年 伊勢湾台風 死者・行方不明者 5,098人
1971年 十勝沖地震 行方不明者2人 負傷者849人
1983年 三宅島噴火
1995年 阪神淡路大震災 死者6,434人
 こうしてみると、亥年には多くの自然災害が起きていることがわかります。
昨年一年間を見ましても地震、豪雨、台風、猛暑などの災害が立て続けに、あるいは重なって発生する「複合災害」の傾向にあり、災害においてのこれまでの概念や常識が通用しなくって来たことがひとつの特徴です。当たり前だった梅雨の雨、夏の暑さにまで命を脅かされた現実は重く受け止めなければなりません。
 起こり得るすべての災害や事故に完ぺきに備えることは難しいかもしれませんが、市民の生命は守り切る。
 市民が安心して暮らせるまちづくりに向け具体的な策をしっかりと立案し、市政に反映させ実践することをお誓い申し上げ新年の挨拶とさせていただきます。