秋の授章に思う

先日キンモクセイが香りはじめすっかり秋めいてきました、と書きましたがここ数日は台風の影響か夏に逆戻りといった陽気です。今日の予報では30℃になるとか。おかげでビールの量が増えこそするが全く減らないのは我輩だけだろうか。

さて秋も中旬、各界で活躍された方々の授章も続々と発表され紙面を賑わしている。しかし何よりも受賞の目玉はやはりノーベル賞の発表であることは疑いのないことだろう。個人的にはイグノーブル賞も決して笑いをとるためだけのものだけではなく実用面では人類の豊かさと世界の平和に貢献しているわけだから十分な褒章を出してもいいのではないかと考える。

昨日ノーベル平和賞にオランダ・ハーグに本部を置く化学兵器禁止機関(OPCW)が選ばれた。16歳のマララさんの名も候補にあがったようだ。イスラム過激派から頭部に銃弾を受けた悲劇のヒロインとして国連でスピーチをする姿が報道されマララさんの名は平和を訴える天使の代名詞として瞬く間に世界中に広まり注目を集めた。バラク・オバマ氏が大統領になった直後にノーベル平和賞を受賞している。しかし大統領の立場から核兵器廃絶を訴えていたことは確かだが実際には何も実績はないし大統領2期目の現在も何にも進展はない。おそらくこの授章というもの、特に世界レベルでの大規模なものになると何らかの思惑があるともうのはうがった見方というものだろうか。今回の授章が内戦下のシリアで進行中の化学兵器廃絶活動の後押しを期待するものは明らかだ。

大学生の時、法社会学という講義があり担当教授は栗本慎一郎さんだった。歯に衣着せぬコメントが話題になりよくテレビにも出ていたからご記憶の方も多いだろう。その講義の中で、アメリカのある州では「この映画館にトラを連れて入ってならない」という条例があるという。日本ではまずありえないことだが先生曰く、この条例の裏側にはそういうことをする人が実際いるから条例として規制が必要なのだ、と。その内容にまだ若かった私はなるほどなぁと思いずいぶんと感心したものだった。考えてみれば道路交通法も刑法も法や条例みんな実例の裏返しで存在しているのだ。ものの裏側ばかり見透かすような生き方はどうかと思うのだがあえてそのような賞、法令が存在しない世界を願う。この願いに裏はない。

 

 

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