食欲、読書、スポーツの秋

台風がいくつか重なったせいか今秋はいささか雨に見舞われる日が多く感じられる。食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋と何かと忘れていた物事を再び始めるのにはうってつけの季節というのも秋の特徴の一つだ。さてスポーツと言えばニュージーランドからオールブラックスが来日し我がオールジャパンと対戦するわけだが本場一流のプレーを見せつけてくれることだろう。以前仕事の関係でニュージーランドから日本のクボタに移籍したケフ選手とお会いしたことがある。身長190センチ、体重100キロ以上の体格の持ち主で日本の重量級選手3人がかりでもそのタックルを止められないほどの突進だとか。もし素人がタックルされたら交通事故にあうようなものだろう。一方日本シリーズである。メジャーでは巨人から移籍した上原投手の活躍でワールドシリーズで優勝した。野球に疎い私などは世界一かと思いきやアメリカ国内リーグのアメリカ版のことらしい。日本では子供の頃にキャッチボールで遊んだ方は多いと思うがヨーロッパではそうではない。物心ついたころサッカーボールを転がしたことはあっても野球のバットやボールを握ったことのない人が実はかなり多い。何年か前のことだが、野球のワールドシリーズのテレビ観戦者は世界で約3億人、アメリカンフットボールのスーパーボールは世界で約7億人、そしてサッカーのワールドカップは世界で11億人以上と言われていた。今も数字自体に大きな差はないと思うが要するに参加人口でいえば野球はサッカーの半分以下であることは変わらないであろう。そして日本国内は今や楽天が3勝2敗とリードし優勝に王手をかけている。野球も商業的側面が多々介在するためテレビや新聞紙面の枠を大きく使うことは仕方ないにしてもメディア報道は他のスポーツをもっともっと大きくまじめに取り扱うようにしたほうがよい。シーズンオフのキャンプ情報まで一面で大きく扱う必要はないのだ。個人的には、バブル世代の生き残りと言われそうだが、ウィンタースポーツの代表と言ってもいいスキーにもう一度脚光を浴びさせたい。他のスポーツと比べスキーの難点はまず地域と季節が大きく限定されていることに加え移動や道具に時間とお金がかかってしまう点だ。にもかかわらずあえてスキーを推奨したいのは他のフィールド競技にはない雄大な自然を堪能できるし何より私自身が雪山の頂上に降り立ちその真っ白におおわれた雪山の大パノラマの美しさに心を打たれてしまったからに他ならない。メディアによる宣伝が多いほど参加者は当然増えてくるしその中に未来の田中マー君やメダリストたちが隠れているとも限らない。昨今報道の特にテレビ番組の道徳規範が問われているがもし公平を期すというのであればより多くのスポーツの魅力を公平に伝ていただきたいと関係者に強くお願いしたい。

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