柏市連続殺傷事件

モーニングバードという朝の番組で千葉県柏市の連続殺傷事件を取り上げていた。すでに各局大きく報道していたので今さらここで説明するつもりはありませんが逮捕された容疑者には今のところ特に動機は見当たらないという。事件の背景はともかくとして容疑者の男が被害者の首とその他数ヶ所を刺し殺害、そのあと道端で通りすがりのひと数人に怪我を負わせたということだけは紛れもない事実である。さらにはあたかも自分が善意の第三者のようなそぶりで平然とマスコミのインタビューに応じていたのには閉口する。

さて問題はモーニング~にコメンテイターとして座っていた人の解説にもならない解説だ。名前は忘れてしまったがこの人は、「犯人(厳密には容疑者)が刑期を終えて早く社会にとけ込めるよう我々は最善を尽くさなければならない。なぜならこのような犯罪をつくりだしてしまった責任の一旦は我々にあるのだから」とのたまった。

これこそ、この一言にこそ我々日本人を何十年にもわたって貶めてきた自虐的発想が集約されている。先日仲間たちとこの話題になりひとりの友人が言うには「所詮はテレビ番組なんだからひとりぐらいそういう立場で物言うヤツを入れておかねばみんなが同じ方向に行ってしまい番組にならないよ。どこかにガス抜きを入れないとね」と。

なるほど確かにそうだろう、しかし私は敢えて皆さんと共に考えてみたい。一部の報道によればこの容疑者過去に2回も少年院に送られているとか。いづれも傷害罪でナイフで切りつけたらしい。日常から奇声を発したりして挙動不審な様子が目立っていたとネットへの書き込みも含め相次いで証言がでている。そして今回の事件発生。事件の経緯を精査するのは当然だがこの類いの犯罪は犯人の更正の余地と再発の可能性が同軸の対極に存在する。仮に精神鑑定後刑法第39条で規定されている「心神喪失」により刑に問えなかったら?出所後その「心神喪失」が再発してしまったら?その責任を誰がどうとるのだろうか。責任の取れない物事を野放しにしてはならない。

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