粋な酒の注ぎ方

昨日土曜日の大学の先輩方との会話。本八幡北口のとある居酒屋さんで還暦をとうに過ぎた先輩から「ところで細田くんは政治家としてどのような信条をお持ちか」といきなりきかれた。私は間髪を入れずすぐさま但しゆっくりと答えた。「政治とは別の言葉で言えば決断だと思っています。そしてその決断とは英断でなくてはなりません。未来の為の英断、それが政治ではないでしょうか」と。

先輩は私に向かって握手を求め、「君を応援するよ」とひとこと言ってくれた。言葉の真意はわからないがでも嬉しかった。自分の経験から推測するに、「がんばってね」はどちらかと言えば社交辞令に相当する、だけど「応援するよ」は本人の気持ちが入りその言葉の中には本人の意志が明らかに存在しているからだ。さらに先輩は続けて聞いてきた、「君は法学部卒らしいが現在の司法についてどう考えるか」とかなり広範囲の漠然とした質問を投げてきた。しかも最初に「君は法学部卒らしいが」と何気に私の逃げ道を塞いでいる。あえて政治的主義は避け「いくつか気になっている点のひとつ」と前置きし私はゆっくりと丁寧に答えた、「ローンを組んだり融資を受ければ連帯保証人を立てられ保証人には連帯責任が強制されます。そうしないと日々の経済活動に支障がでるからです。ならば司法においても再犯者の裁判官には連帯責任を負わせるようにするべきです。なぜなら裁判官が自身の判決に責任を持てるようにすれば犯罪抑止の効果は期待できるし、少なくても経済活動を支えている市民の皆さまが安心して暮らしていける、そんな町づくりの要素も含んでいると考えられるからです」と。先輩は少しだけニヤッと笑い何も言わず私に酒を注いだ。
粋な酒の注ぎ方で迎え酒だったがとても美味しく感じた。

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