富岡製糸場を訪ねて思うこと

1/17(土)おじさん(父の兄)の容態があまりよくないとの連絡があり、父母を連れ急きょ群馬へ行ってきました。思いの外元気だったので安心した我々は帰路の途中世界文化遺産に登録された旧富岡製糸場へと足を運んでみました。

この山奥で加工し製品にしたものを横浜まで運び船に積み込み輸出する。ご存じの通り明治初期に国策として取り組んだ産業の一つで、これほどの規模を誇るシルクの加工場は世界でも未だに存在していません。そして事実この生糸産業は日本に莫大な外貨をもたらし国家繁栄の主軸となったのは周知のところです。

その歴史をみて改めて思いますのは、国家が政策を決め目的達成のために必要な資本、労働力を集中投下して行く。物事には賛否両論あるわけですが、鉄道、車、資源エネルギー開発、テクノロジー分野など国の政策として決めたことには利益誘導などと小極を見ず、国益という大義をもってやり遂げて頂きたいと思うのです。以前「2番じゃダメなんですか」などと見当違いの発言をした人がいましたが、この国家の大計があるからこそ技術が進歩し産業が栄え人々の暮らしが進化するのではないでしょうか。我々もその親たちもお祖父さんお祖母ちゃんもその恩恵を享受してきたからこそ未来を描くことができたのではないでしょうか。国策なくして社会は成り立たずとつくづく思うのです。

 

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