食育~北海道伊達市~

 ブログの更新がご無沙汰してしまい申し訳ありません。4月の当選以来自分の勉強のためだと思いあらゆる予定を入れていたところ一月後には忙しさのあまり二進も三進も行かなくなってしまい今頃になってようやく落ち着き始めたところです。

さて早速ですが久しぶりに食育の話題です。私の食育活動は主に調理実習を通して我々日本人が千年以上にわたって培ってきた食文化である一汁三菜の和食の大切さを説いているわですが、特に強調しているのがその味付けの基本となる”だし”の重要性です。私の師匠であるいわゆる”加藤だし”の考案者加藤イセ子先生が北海道のJA伊達市に呼ばれ7/10~12の3日間にわたり実習講演を行うというので私も弟子の一人として参加してまいりました。

東京から飛行機でわずか1時間半で着く北の台地で、あの有珠山や昭和新山の横にある市です。人口約3万6千人、面積は市川市の約8倍、洞爺湖や蝦夷富士として有名な羊蹄山に囲まれた風光明媚な土地です。

今回の献立はいずれも現地の新鮮な食材を使用したもので「伊達の元気をいただく夏の一汁三菜」がテーマ。献立一つ一つの詳しい説明はここでは省きますが、そのタイトル通りどれもこれもおいしくまさに伊達の元気をいただく事ができました。その味付けの基本はやはり”加藤だし”。日高昆布と鹿児島のかつお節でとっただしはダシ自体にうまみ成分がしっかりと含まれているため調味料はごく少量でもしっかり味付けができます。そしてこのダシによる味付けは718年の養老律令という文献にも同様の記述があることからおそらく1,500年以上前から受け継がれてきた先人たちの生活の知恵なのでしょう。つまりダシというのはただ単に料理の味付けの基本となる調味料の一種というだけではなく先人たちが我々のために残してくれた無形文化遺産なのです。すべての調理が終了し、いただきますをしてからいただく最初の味噌汁。まずここでダシの旨さに驚きます。ダシがきいているから調味料が少なくて済む、調味料が少ないから素材の味が生かせるし余計なものをカラダに入れなくて済む、細胞の免疫力が高まれば健康になるし結果としてお金を使わなくて済む。自分にとっても社会にとってもこれほど有益な事はないでしょう。すでに伊達市では次回の加藤イセ子食育セミナーも決まっているとか。私ほそだ伸一も市川市を預かる一人として伊達市に負けないよう健康都市いちかわを目指していきたいと思っております。

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