9月定例会②

 さてでは9月定例会における私ほそだ伸一の代表質問です。今定例会も前回の6月定例会に続き会派自由民主党を代表して代表質問をさせていただきました。大きく分けた大項目として
〇地域振興施設(道の駅)について
⑴駅長専任の考え方について、
⑵パーキング利用のルール及び管理の仕方について、
⑶利用者情報活用について。
〇障がい者福祉について
⑴公共施設や交通機関のバリアフリーの普及状況と取り組みについて
⑵公共施設や交通機関のオストメイト対応トイレの普及状況と取り組みについて
〇統合医療について(全部で7件の質問を致しましたがここでは主なもの3件をご紹介いたします)
⑴病気の予防、特に生活習慣病の予防について
⑵健康長寿社会実現のための教育機関の充実及び学校教育・生涯教育における本市の取り組みについて
⑶「和食」と地域食文化継承推進における本市の取り組みについて

 以上が私ほそだ伸一の代表質問の概要ですが、今回は、私の政策のひとつである福祉の分野であるバリアフリーおよびオストメイト対応トイレについて少し見てみましょう。
 まずバリアフリーについてですが、標準基準では、車いす席の比率はオリンピック会場で0.75%、パラリンピック会場で1.0%、また車いす競技会場では1.2%に設定されております。すでに建造から52年が経過し老朽化が進んでいる武道館を例に見てみますと、全1万3243席のうち車いす席10席(0.08%)しかありません。そういう意味では武道館のバリアフリーは基準からは程遠い状態となっております。
 本市では、駅、病院など、公共性が高い市内施設約90箇所を対象に車いす用のスロープ66箇所・普及率74.2%、車いす対応のエレベーター設置 57箇所・普及率72.2%となっており公民館(市内16箇所)ではスロープ12館・普及率81.3%、エレベーター11館・普及率73.3%となっています。
 また、障害のある方に対応したトイレの設置状況は、車いす対応のトイレの設置79箇所・普及率88.8%、オストメイト対応のトイレの設置30箇所・普及率33.7%となっており公民館については、車いす対応のトイレの設置が12館・普及率75%、オストメイト対応のトイレが4館・普及率25%となっています。
 次に本市における交通機関の普及状況です。市川市では鉄道駅が16駅あり、平均利用者数3,000人/日以上の駅が15駅あります。そのうち86.6%にあたる13駅に段差解消としてエレベーターが設置されております。また京成バス市川営業所、京成トランジットバス塩浜営業所内ではバリアフリー化は100%となってますが、ノンステップバスについては67.8%の普及率になってます。なお、オストメイト対応トイレにつきましては、本市内の16の鉄道駅のうち京成電鉄の菅野駅、鬼越駅、北総鉄道の大町駅を除く13駅に設置されています。
 こうして見てみると、本市におけるバリアフリーはそこそこ普及しつつあると言えそうですが完全ではないため早急な整備が必要です。一方オストメイト対応トイレの普及率は、現在設置を急いでいるところではあるものの、トイレの形式や設置場所などにバラつきがあり対象者にとっての使用勝手はまだまだ不十分な状態です。そもそも福祉(英語でWelfare)とは「しあわせ」や「ゆたかさ」を意味する言葉であり、すべての市民に最低限の幸福と社会的援助を提供するという理念を指すわけですから、行政の杓子定規で物事を決めずにぜひ当事者の意見をくみ取っていただき、市民にやさしい市川市にしていきたいものです。 
 
(注)
〇バリアフリーとは、語源的には「障害、障壁のない」という意味から、一般的には、障がい者を含む高齢者など社会的弱者が無理なく生活できるように、物理的な障害や、精神的な障壁のをなくすための施策、または具体的に障害を取り除いた状態を指します。
〇オストメイトとは、直腸がんや膀胱がんなどが原因で臓器に機能障害(内部障害のひとつ)を負い、手術によって、人工的に腹部へ人工肛門や人口膀胱の「排泄口(ギリシャ語でストーマ)」を造設した人を「オストメイト」と言い、国内には約20~30万人のオストメイトがいると言われています。ちなみに千葉県のオストメイト数は9,202人(65歳以上7,200人)で市川市では589人(平成28年3月31日現在)となっております。

ほそだ伸一の代表質問は、市川市の公式ホームページ上で閲覧可能です。www.city.ichikawa.lg.jp

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