暑かった7月に思うこと

例年より梅雨明けが早かったせいか夏本番を迎える前に夏バテ気味の方も多いのではないだろうか。「参院選」、NHKドラマ「あまちゃん」高視聴率、JR乗客のチームワークによる女性救出、ドラマ「WOMAN」、ビール。一方で山口連続殺人、原発汚染水流出、島根豪雨、麻生副総理ナチス憲法発言などなど公私含めていま頭の中に過るものを書いてみた。基本的に私は人間性善説をとっている。本来人は楽しいことや美しいものきれいなものに心動かされ感動する生き物だと思う。ところが何年も時が経つにつれ少しづつ重なる地層のように、1㎜のズレのインパクトが100ヤード先では全く違う位置に飛んでいくゴルフボールのようにズレの積み重ねが結果不本意な結末を迎えてしまうことも多々あるのが世の中だと思う。

個人的に興味深いニュースがあった。ヤンマーが開発したトラクター「YT01」だ。日本人初のフェラーリデザイナーでもあり新幹線E6系「スーパーこまち」のデザインを監修したことでも知られる奥山清行氏がそのトラクターのデザインを担当している。外観だけでなくエアコンや音響など細部にも拘りを見せておりその斬新さはまさにフェラーリトラクターと言っても言い過ぎではない。氏は現在ヤンマーホールディングスの社外取締役でもある。奥山氏が以前所属していたイタリアのデザインオフィスピニンファリーナ社のオーナーセルジオ氏が口癖のように言っていた言葉が印象的だ。「美しいものをつくるには二つの理由がある。人は本能的に美しいものにあこがれるということ、そしてもう一つはそれが売れること」と。農業が美しくかっこいいイメージとなり新たな雇用をつくりだす。もちろん機械自体がいくら美しくかっこよくなっても労働の本質が大きく変化するとは思わない。しかし美しいものきれいなものにあこがれる人間の本能的な部分に日本の未来を期待したい。自戒を込めて。

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