こどもの日と食育

 今日5月5日はこどもの日。毎年この日は連休の合間となり、天気に恵まれれば全国どこへ行っても家族連れでにぎわっています。私の住んでいる市川市においても、今日明日と【文化イヤー2017≪春の祭典≫】という、絵画や音楽、舞踊などの芸術から海外の食やワインなど食文化にも触れられるイベントを開催しています。そもそもこのイベントは、全日警ホール(八幡市民会館)がリニューアルしたことを機に、市内4施設で文化・芸術に触れられるように企画したもので、10月には≪秋の祭典≫も予定しています。

 さて、こどもの日である。こどもの日の5月5日を「端午の節句」ということは日本人なら誰でも知っていることですが、その由来はどこから来たのでしょうか。
 5月は旧暦で午にあたり、午の月の端めの午の日を祝っていたものが、「午」が「五」に通じることなどから、5月5日に祝うことが一般的となりました。
 端午の節句は菖蒲の節句ともいわれ、「菖蒲」の読みが「勝負」や「尚武」と同じ読みであるところから、武家の間で祝われていたものが、男の子の成長を祝い、健康を祈る節句として今に受け継がれるようにようになりました。

 ~食育まめ知識~
 〈ちまき〉
 ちまきを食べるのは、中国の春秋戦国時代、楚の国の詩人で国王に使えていた屈原(くつげん)が、陰謀のために国を追われ5月5日に入水自殺してしまった際に、その死を悲しんだ人々が、悪病災難を除く力があると信じられていたちまきを、水中に投げ入れて供養したことが起源とされています。
 〈柏餅〉
 柏餅は、柏の葉が新芽が育つまで落ちないことから、「子孫繁栄」を願って食べられるようになった、日本独自の風習です。

食育ついでにトマトについて
 トマトは、サラダの付け合わせとして、加工食品として、和食から洋食まで幅広く活躍する野菜で、一年中食すことのできる野菜です。市川市でも市内でとれた「市川トマト」を使ったメニューを考案してお客様に提供する飲食店が増えてまいりました。ヨーロッパでは、「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、栄養たっぷりで、その種類は世界中で約8,000種あると言われています。
 トマトのルーツは、南アメリカのアンデス山脈高原地帯で、日本に伝わったのは17世紀の半ばです。4代将軍徳川家綱のお抱え絵師であった狩野探幽が「唐なすび」と称して1668年に描いています。「なすび」という言葉に違和感をおぼえるかもしれませんが、トマトがナス目ナス科ナス属ということを考えれば「唐なすび」という名称も当然と言えば当然ですね。初めは観賞用であり食用となったのは明治以降。洋食ブームによってケチャップが普及し、一般の家庭でも食されるようになったということです。
 代表的な栄養素として近年注目されているのがトマト特有の赤い色素の「リコピン」といわれる成分です。ガンや動脈硬化などの予防につながると言われている抗酸化物質で、活性酸素を除去してくれます。その能力はカロテンの2倍、ビタミンEの100倍とも言われています。リコピンは脂溶性のため、生のトマトを単独で食べるより、サラダにしてドレッシングをかけた場合の方が、吸収率が良くなるのでおすすめです。
 
 スペインのバレンシア地方では、トマトを投げてぶつけ合う「トマティーニャ」といわれる奇祭があります。このスペインの人が大好物の食べ物が「パンコントマテ」です。似たようなものでイタリアでは「ブルスケッタ」といいます。スライスした固めのバゲットを少し焼いて表面にニンニクを擦り付けます。その上にトマトをそのまま擦り付けオリーヴオイルをさっとかけてあとは好みで塩をひとふり。実にシンプルなトマト料理ですがこれが美味い。各家庭や個人個人で様々なトマト料理を考えてみるのも家族で取り組むいい食育になるかもしれませんね。